220億円で契約、着工 ふくしま国際医療センター再入札

福島医大が発注し入札不調となっていた「ふくしま国際医療科学センター」の再入札で、同大は20日までに総額約220億円で業者と契約し、着工した。当初の着工予定より約1カ月遅れた。同大は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興に向けた医療拠点として平成28年度に運用を始める。

同センターは、医療産業TRセンターや教育人材育成部門が入るA棟、環境動態調査や治験などの先端臨床研究を行うB棟とC棟、県民健康管理センターなどのD棟の4棟で構成し、同大敷地に整備する。

復興需要に伴う資材費や人件費の高騰を背景に、建設工事や電気設備工事などの11件のうち10件で業者の応札額が予定価格を上回ったため、予定価格を引き上げて再入札を実施していた。

いずれも条件付き一般競争入札で行い、9日付で契約した。最初の入札で落札された1件を除いた10件は、設計内容が一部変更になったが、予定価格の平均は2割強の増額となった。

28年3月末の完成予定だったA、D両棟は、工期が1カ月ほど延びて4月末の完成となる見通し。

福島医大は6月1日、現地で起工式・安全祈願祭を行う。引き続き、「ビジョン2014」宣言記念式典で、教育、研究、診療を柱に県民の健康を守ることを宣言する。

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