東日本大震災5年 / 福島・甲状腺検査 子のがん「多発」、見解二分 過剰診断説VS被ばく影響説

過剰診断説「無害なもの発見」VS被ばく影響説「原発近くで増加」
東京電力福島第1原発の事故後、福島県民の健康調査の一環として県が実施している子供の甲状腺検査で、昨年末までに166人が甲状腺がんやがんの疑いとされた。有識者でつくる県の検討委員会は全国的な統計に基づいて推計される患者数に比べ「数十倍多いがんが発見されている」と指摘。検討委や環境省は「放射線の影響とは考えにくい」としているが、専門家の間でも意見が分かれる。議論の争点や、患者の治療の現状を探った。

毎日新聞2016年3月7日 東京朝刊
http://mainichi.jp/articles/20160307/ddm/010/040/073000c