原発事故に伴う子どもの甲状腺検査で県が新たな方針を示した。
検査でがんが見つかった場合にかかる手術費用などについて、県は医療費の一部を負担する方針で検討を進めていることが分かった。
原発事故に伴う子どもの甲状腺検査では、これまで1巡目、2巡目合わせて、87人が「がん」と診断され、30人が「がんの疑いがある」ことが分かっている。
県の検討委員会では、「放射線の影響かどうかは判断できない」としていて、甲状腺がんが見つかった場合手術の費用は家族の負担となっていた。
これについて県は、きょうの県議会で今後、甲状腺がんと診断を受けた子ども医療費の一部を県が負担する考えを示した。
*鈴木淳一保健福祉部長
「今般、国の新年度予算案に、県民健康調査を支援するとして必要な経費が計上されたところであり、今後、具体的な支援方法について検討を進め、新年度早期に支援を実施できるよう取り組んでいきたい」
具体的な負担の額や割合などは決まっていないが、県はできるだけ、県民の負担を減らす方向で検討するとしている。
[ 2/24 19:48 福島中央テレビ]